医療かつらとは

医療かつらの種類 ⑩火傷跡用

⑩火傷跡用

火傷跡は頭部の場合、火傷の度合いで毛母細胞が破壊されてしまいますと発毛が出来なくなります。毛髪がその部分だけ生えてこないと火傷の面積によっては周囲の毛髪が隠せなくなります。
火傷跡は小さい部分ならば、その部分だけにかつらを使用すれば隠せやすいのですが、火傷跡はどうしても大きくなりがちです。

手術で頭皮の火傷跡を縫い縮めて小さくしようとしても、火傷あとは皮膚が薄くなっているために小さくする手術は大変に難しいといいます。また、
そうしたときに火傷跡が大きいと頭皮を引っ張ってのばし縫い縮めることは限界がありといいます。
ですから、そうしたときにその火傷跡の部分に医療かつらを付けることによって火傷跡が自然に隠せます。オーダーでお創りしますので、周囲の髪の色、太さ、毛量などに合わせてお創りします。ほとんどの場合は、医療用の両面テープで貼り付ける方法がとられます。剥がすときは皮膚を傷めない剥離剤を使用します。全面人工皮膚べースにしないで、透明ネットのベースで創りますとベースも柔らかく、通気性があり皮膚に負担を掛けることが少なくなります。

火傷跡は皮膚が薄いので皮膚を傷つけたりダメージを与えないように注意をすることが大切です。そのためには両面テープは医療用のものを使用するようにしましょう。
事務用とか工業用の両面テープは決して使用してはいけません。接着剤も使用しないようにしましょう。